外谷さんブデブデ日記(49)

まだ中学生だった頃、「高校三年生」なる歌が大ヒットした。歌手は舟木一夫である。多分映画になるだろうと思っていたら、案の定大映で映画化された。1963年のことである。当時から田舎町のインテリぼーやを気取っていた私は、「ケッ、日本映画。ケッ歌謡曲の映画化」と見向きもしなかったが、これと続篇が昨日CSで放映され、ひっくり返りそうになった。ななんだこれは? 
問題は初作ではなく、続篇の「続高校三年生」の方であった。キャストの一人、突っ張りの女子高生を優しく諭す人格者のオッサンが、成田三樹夫ではないかヽ( `皿´ )ノ。気が狂いそう。
私と同世代とは言わず、映画ファンなら、「仁義なき闘い」のインテリやくざ松永某を忘れてはいまい。権力志向丸出しの癖に、何処か憎めない刑事を演じたのは、松田優作主演の「探偵物語」であった。
彼の本領は「仁義なき〜」のインテリやくざにあり、そのどハマりぶりに、他人など誉めたことの無い松田優作が「インテリやくざならこの人」とため息混じりに断言したという。東大に入りながら1年で中退。その理由が「緊張感がない」だったそうで、やはり「仁義なき〜」の人だったのだろう。今回の舟木一夫や大映青春スターたちに囲まれた良いオッサンを見て、のけぞるだけでは済まず、ヤケ酒を飲んで交番に放火する奴が出てくるのではないかと、夜も眠れないのであった。下着姿で誘惑する女子高生に指一本触れぬ成田三樹夫ねえ。世界は半世紀以上前から狂いっぱなしなのだ。
ハワイからの連絡によると、米軍基地を頻繁にうろつく外谷さんがしょっちゅう目撃され、核ミサイル搭載の原子力潜水艦の周囲を、ブクブクと泳いだり潜ったりする怪生物に警備兵が一発撃ち込んだら、翌日、外谷さんはお尻にでっかい絆創膏を貼って買い物に出掛けたという。これは極秘情報だが、あるホームレスがここ数日、動物園内をうろついており、象や河馬の他に外谷さんとも会話しているのだが、誰の目にもプーチン大統領としか映らず、外谷さんが第三次世界大戦の起爆剤になるのではないかと、バイデン大統領以下の政府関係者は、連日、ホワイトハウスと自宅の中をうろうろしているそうな。
ま、皆さんお元気そうで何よりです。

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